フジロック・フェスティバル
いや、この歳になってロックフェスティバルなんかに行くことになるとは思わなかった。
主催者によれば、それでも今年は天候が良い方だったという今年のフジロック、それでもやっぱり雨は降るし晴れれば暑い。早々に尻尾を巻いて逃げ出したけど。
ザック・デ・ラ・ロッチャとコルト闘争団のパン団長 No! Cort!何でこんなものに参加したのかというと、韓国のコルト・コルテックのおかげ。One Day as a Lionのザックとオゾマトリのラウルが「コルトをステージにあげてやる」というので、韓国からやってきたあの有名な韓国の遠征闘争団、総計100kg近い荷物をもって玄界灘を越えてきた。
まあ、それだけの価値はあった。多くのロックファンと解雇されたギター職人の出会い、そして一流ミュージシャンの連帯は、コルトの闘争に大きな力になった。
Rage Against The Machineの時代から、ザック・デラロチャは激しい政治的な主張を込めた音楽で世界のロックファンに愛されてきた。あの激しいサウンドからは、怖そうな人という先入観があったけれど、実際のザックはとても気さくないい人だったし、ラウルも普通のお兄ちゃんだった。
普通と違うのは、彼らが単なるロックスターであるだけでなく、特にザックの場合、音楽の根底に今の社会に対する強い批判意識が流れていることだ。そしてたたかう人々に対しては限りなく優しい。オゾマトリは、One Day as a Lionなどと比べると、ちょっと能天気なダンスバンドみたいな感じなんだけど、これが結構いろいろな所で社会運動の支援みたいなことをやってる。
事前の調整がうまくいかず、本当は記者会見なんかもやってくれるはずだったのだけど結局流れてしまったのは残念無念。
しかし、こんな大物ミュージシャンを味方につけてしまうってのも、韓国の労働運動恐るべしである。ちなみに、RATM関連ではトム・モレロもコルト支援に名乗りをあげている。
フジロックのブースでは、立ち寄った人たちが「本当にトム・モレロが支援してるの?」とか「ザックが応援しているというから来た」とか、さすが有名人の威力。日本の社会運動も、こういう味方を探す努力をしてもいいかもしれない。
コルト支援のブースには、いろんな人が来ていろいろな話をした。一番印象に残っているのは「ギターが人々を搾取する」という言葉にショックを受けて混乱している、と言いながら話しに来た人。特にグローバリゼーションや社会運動について知識があるわけではないけれど、とても常識的でまじめな人だった。グローバリゼーションや資本の論理のいい面、悪い面、ぼくたちはどうしたらいいんだろう、という話をしながら、みんながこうして「どうしてだろう」と考えるようになれば、きっと社会はもっと良くなるのに。
そうかと思うと、これはフジロックではなく、One Day as a Lionの東京でのライブなんだけど、やはりステージにあげてもらって宣伝をしたとき、帰りがけにコルト労組の缶バッジを配った。で、それを受け取りながら「なーにー?これぇ??」とか言ってた頭の悪そうなお姉さん。One Day as a Lionのライブを聞きにくるような人なら、もう少しセンスってものがあってもいいと思うんだが。まあ、サウンドだけで気持ちイイってんでも悪くはないけど、その一言でガクッと脱力してしまった。
ロックに限らないけど、歌はひとつのメディアでもある。歌に含まれたメッセージが伝わらないのは寂しい。
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