勉強会 【検証・日本のメディアアクティビズム】

 メディアアクティビズムは、映画やラジオ、本、テレビ、インターネット、そのほか様々な表現として、古くから時代と共に形をかえ、新しい運動領域をいくつも生み出してきた。その変化がテクノロジーの発展とともにあったことは言うまでもないが、一貫して志向されてきたのは、コミュニケーション回路の創出と多様化、およびコミュニケーション権利の拡大である。

 個人と個人、個人と集団あるいは国家、コミュニティとコミュニティ、マジョリティとマイノリティなど、その間では社会の発展段階によって、情報へのアクセスや表現の自由、意思決定や行動への参加保障にさまざまな制約がある。メディアアクティビズムは、これらの間にどういうかたちでコミュニケーションの回路が構造化され民主主義が実現されているのか、そのことを問い続け、改革の方向性を共有して多様な形態で取り組まれる運動ともいえるだろう。
 したがって、労働運動としてそれが闘われることもあるし、マイノリティの社会運動として闘われることもある。メディア関連の法制度改変を求めて独自の運動を展開することもある。言いかえれば、前述の志向性をもった人々が実践する運動は全てメディアアクティビズムと言うことができるのではないだろうか。

 6回シリーズの懇談会【検証・日本のメディアアクティビズム】は、大きな時代区分をもって、それぞれの時代情況や各トピックにおける特徴的な運動を取り上げ、運動が獲得した成果や意義、また浮き彫りになった課題などを整理してみようという試みである。きっと日本にもメディアアクティビズムは存在している。けれど、「メディアアクティビズム」がさす概念や運動への共通理解は未だはっきりしていないし、はっきりできるものなのかどうかもわからない。
 一側面への視座であることは否めないが、懇談会では、まず、存在するだろう日本のメディアアクティビズムの歴史や全体像を共有したいと考えている。曖昧なメディアアクティビズムのフレーム(枠組み)を整理し拡張する試みは、メディアアクティビスト同士の共通理解を広げ、交流を促進していくうえでの助力となるはずだ。そしてそこから、メディアアクティビズムが日本社会に対してどのようなアプローチを展開するのか、戦略や自らの活動を捉え返していくところまで話を発展させることができればと考えている。

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6回シリーズ(毎月1回)タイトルと日時

◆第1回 【自主メディアの夜明け】
2010年8月26日(木)19時~21時半頃

◆第2回 【ペーパータイガーTVと日本のメディア運動】
2010年9月30日(木)19時~21時半頃

◆第3回 【市民メディアの勃興、挫折、現在】
2010年10月27日(水)19時~21時半頃

◆第4回 【ネットアクティビズムとは何か】
2010年11月25日(木)19時~21時半頃

◆第5回 【身体的メディアの実践】
2010年12月16日(木)19時~21時半頃

◆第6回 【ネットでの動画配信の発展と課題】
2011年1月26日(水)19時~21時半頃

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