台湾のレイバーソング
台湾の労働運動はなかなか面白い。韓国なんかと似た部分があって、若い連中がいろんな活動をしている。
韓国でレイバーソングと言えばコッタジが有名だが、台湾には「黒手ナカシ」という有名なレイバーソング(およびその他の社会運動に関する歌)のグループ(工人樂隊、労働者バンド)がある。
「黒手ナカシ」の「黒手」は労働者、「ナカシ」は日本語由来の「流し」だそうだ。特定の舞台で歌うのではなく、あちこちの闘争の現場を「流し」て歩くバンド、という意味だという。
黒手ナカシを知ったのはずいぶん前のことで、その時、彼らのファーストアルバム「福氣個屁! (Lucky A Sit!)」を買って、今も時々聞いて楽しんでいる。
残念ながら中国語、台湾語はわからないのだけれど、タイトル曲の「福氣個屁!」は元気の出る楽しい闘争の歌。台湾五バージョンの「インターナショナル」も味があっていい。
福氣個屁!をはじめ、黒手ナカシの曲は黑手試聽大放送のページで聞ける他、黑手參 全部歌曲試聽のページでは、彼らの最新アルバム(2009年)収録曲全曲を聴くことができる。
「黑手參」では、労災で障害を負って家に帰る労働者の歌、契約トラック運転手の歌、移住労働者の歌、非正規職の歌、セックス産業労働者の歌など、従来の労働運動の中では重視されていなかった弱い労働者を歌った歌が多い。
ちなみに、この前のアルバムは日本占領時代に作られたハンセン病患者の収容施設、楽生院がテーマだった。さらにその前は反グローバリゼーション(反WTO)がテーマといったように、アルバムごとにテーマがある。「黑手參」は非正規労働がテーマというわけだ。
中国語や台湾語がわからないので歌詞の内容は自動翻訳などで推測するしかないのが残念。
台湾の労働・社会運動については、苦勞網というサイトがあって、ここを見れば台湾の運動事情がわかる。中国語が読めれば最高なんだろうけど、まあ、漢字を見てるだけでも相当面白げな活動がいろいろあるらしいということはわかる。
日本の若い活動家もここのメンバーとは細いつながりがあるのだけれど、言葉の問題もあって、なかなかきちんとつながれていないのが残念。
韓国なんかもそうだけど、若手の活動家が元気なところは歌も元気だ。日本のレイバーソングが低調なのは、やっぱり活動家の高齢化が問題なのかなあ。
中高年労働バンドでも作るか。
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