砂糖
最近、「砂糖ってすごい」と思う。
うまく使えばおいしい料理や飲み物をさらにおいしくすることができる。悪用(?)すると、マズい料理や飲み物の味をごまかすこともできる。
最近、気がついたのは、つまり砂糖は、甘味をつける調味料だと思ってはいけないのだということ。
いかにも「甘い」というような砂糖の甘味を感じさせない程度に、つまり隠し味程度に砂糖を使うと、味にコクが出る。
もちろん、ケーキや菓子のように、砂糖の甘さが主役の味もあるけれど、おもしろいのは唐辛子系のピリ辛料理に砂糖は欠かせない脇役だということ。中華や韓国のピリ辛料理は、比較的甘味が控えめだけど、それでも甘味が入らないと、なんだか気が抜けた辛いだけの料理になってしまう。そもそもコチュジャンなんて最初から大量の水飴が入ってたりする。
これに対して、タイやベトナムなどの東南アジア系のピリ辛料理だと、甘味は脇役の域を越えてほとんど準主役なみの存在感を感じさせる。
飲み物でいえば、甘ったるいコーヒーというと、マズいコーヒーを象徴する表現だけど、どんな不味いコーヒーも大量の砂糖を投入すればそれなりに飲めるようになる。おいしいコーヒーなら、少量の砂糖を入れるとさらにおいしくなる。
糖を添加した酒というと、これもいかにも不味そうな酒みたいだけど、そもそも酒って甘いものだ。焼酎に少し砂糖を入れると、口当たりがなめらかになって、これはこれでうまい。ちょっと韓国焼酎っぽくなる。
日本酒なんかだと、最初から糖を添加していたりするけど、ぼくは飲む人の好みで楽しめるように当分無添加で売ってくれりゃいいのに、と思う。飲むときの気分や、冷と燗で入れる砂糖の分量を変えられるようにすれば、日本酒の楽しみ方はずいぶん変わってくると思う。
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