自由なGIMPでデジカメを100倍に使う
GIMPという自由ソフトウェアがある。とても便利な画像編集ソフトで、これ一本あればグラフィックスのたいていの操作ができる。
似たようなソフトで、Adobe社のPhotoshopという製品があるのだが、1本10万円ぐらいする。とても買えたもんじゃない。しかしGIMPなら事実上、無料でPhotoshopと同じように写真やグラフィックの編集ができる。
逆光で失敗しちゃった写真どんなことができるかというと、これはとても書ききれないのだが、たとえばこの写真。これは明るい窓を背景に人物を撮影したのだけれど、逆光になってしまって真っ暗になってしまった。誰が写ってるんだかわからない。
本来はフラッシュをたくなり、1.5evから2evぐらい露出を多くして、手前の人物に露出をあわせないといけない。…といっても、撮ってしまったものは今から文句を言ってもどうしようもない。昔の銀塩写真の時代なら、プリントするときに覆い焼きとかいう手法で手前の暗い部分の露出を抑えて明るくすることで何とか救うこともできた。デジタル写真は?
GIMPで修正した写真: GIMPでトーンを修正することで何とか救済そんな時に使うのがGIMP。GIMPを使うと、「失敗だぁ」と諦めていたような写真も何とか救える。この写真は「トーンカーブ」の機能を使って、前の写真では露出不足で真っ黒になってしまっていた部分を明るくしてみた。ついでにアンシャープマスクをかけて少しはっきりさせてみた。
オリジナルの写真は、「こりゃダメだ」という感じだったけれど、修正すればWebに掲載するような用途には十分使える写真になっている。
もちろん、無理やり暗い部分を明るくしたのだから、よく見ると画質は決してよくない。ノイズでぶつぶつ、ざらざらした感じになっている。もう少し手をかければ若干よくなるかもしれないが、まあ、この程度でもWebの写真としては十分だ。
まあ、こんな感じで修正ができるわけだが、この他にも余計なものが写り込んでしまった写真を適当に修正したり、ロゴを作ったり、モノクロやセピアの写真にしてみたり、だいたい写真やグラフィックで「こんなことしたい」ということはたいていできる。
GIMPが使えるようになるまでは、こうした写真の修正は高価なPhotoshopを使っていたのだが、GIMPがあればもうPhotoshopはいらない。
GIMPとPhotoshopの機能や性能の違いは、プロにはわかるのかもしれないが、ぼくにはわからない。少なくともぼくのようなグラフィックの素人が必要とする機能はすべて揃っている…というか、とても素人には使いきれないぐらいだ。
しかし、誰にでもわかる違いは、GIMPは自由なソフトウェアで、Photoshopは不自由なソフトウェアだということ。
つまりPhotoshopのユーザーは「金を払わなきゃ使わせない」とか、「ライセンスに違反したら訴えてやる」とか、Adobe社の脅しに戦々恐々としながら不自由な生活を送らなければいけないのだが、GIMPのユーザーは好きなように使って、使いたくなければ使わず、気に入らなければ適当にソフトウェアを直して使うことができる。
そもそも、PhotoshopはWindowsとMacでしか使えないけど、GIMPならGNU/Linuxでも使える(とゆーか、そもそもGNU/Linuxのアプリケーションとして開発されたんだが)。
ソースコードを自由に使うことができるので、その気になれば他のシステムでも使える。GIMPに装備されていない効果はプラグインという形でどんどん追加できるのだけど、このプラグインもたいていソースコードが使えるから「Windowsでしか使えない」とか「Macじゃないとダメ」とかいう不愉快なこともない。
いいことだらけなのである。
「GIMPがいいのは分かった。でもこれだけ高機能のソフトをどこから使い始めればいいんだかわからない」だって?
7/18にデジカメ写真講座をやります。ここではプロのカメラマンがデジカメの上手な撮り方を教えてくれて、その後、GIMPを使った写真の編集なんかも教えちゃいます。ぜひご参加を。
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