インターネット・ラジオ 4. ストリーミング配信の方法
オン・デマンド配信は、つまりファイルをWebサイトにアップロードするだけでよかったが、ストリーミング配信では普通のWebサイトだけでなく、ストリーミング・サーバが必要になる。
普通のWebサイトからのオン・デマンド配信では、ファイルになっている音声データを徐々にリスナーに送信する。それに対してストリーミングでは、ストリーミング・サーバという特別なサーバを使い、音声のデータを切れ目なく流し続けるようになっている。
だがストリーミング・サーバと言っても、マイクロソフトの製品だとかアップルの製品だとか自由ソフトウェアとして配布されているものだとか、さまざまな種類がある。そして、それぞれ使い方が異なるので、すべてを説明することはできない。
とりあえず、ラジオの場合、ShoutCastとかIceCastという種類のストリーミング・サーバが使えれば、これが一番手軽で融通もきくのでよさそうだ。もっとも、映像のストリーミングなどに使われるストリーミング・サーバはほとんどがMP3データのストリーミングができるので、適当なサーバを使えばいい。
というわけで、ここではIceCastサーバを使うことを前提に、ストリーミングで配信する方法を説明する。他のサーバでも基本は同じだけど。
具体的には、作成したMP3ファイルをFTPなどで自分のストリーミング・サーバの適当なディレクトリに転送する。
あとは「今日の番組」みたいなリンクを作って、アップロードした番組のマウントポイントとファイル名に".m3u"を付けたURLをリンクすればいい。
この方法だと、リスナーがリンクをクリックすると、ブラウザによっては、そのファイルをダウンロードするか、プレーヤーを起動するかと問い合わせてくるので、まあ、ここはリスナーの都合に合わせてダウンロードしてもらってもいいし、プレーヤーを起動してその場で再生してもらってもいいし、ということになる。
もっとも、最近のネットラジオのサイトでは、外部プレーヤーを起動させるような野暮ったいことをするサイトは少ない。
番組に関係のありそうな文章や写真などを散りばめたページを作り、そのページに埋め込みプレーヤーを表示させていたりする。
この方法、つまりページにプレーヤーを埋め込んでおけば、リスナーは画面上の再生ボタンをクリックすれば、ページの中で番組の再生が始まる。
え? オン・デマンドの説明と同じじゃないかって?
そう、オン・デマンド方式の説明を貼り付けたのでした。だからこれから後の埋め込みの説明などについてはオン・デマンドの説明を参照して欲しい。
実は、ここで説明したストリーミング・サーバからの配信は、オン・デマンドでストリーミング配信する方法だ。
前に説明したのは、Webサーバによる擬似ストリーミングとかプログレッシブ・ダウンロードという方法で、今回説明したのは本格的なストリーミング。
両者の違いは、配信元のURLが微妙に違うこと。つまりサーバが違うのでURLも違う。また、アップロードする側としては、アップロード先のサーバやディレクトリが違う。特にIceCastの場合、通信の手順にWebサーバと同じHTTPを使っているので、ほとんどWebサーバを使ったオン・デマンド配信と同じような感覚で使えてしまうわけだ。
それではオン・デマンド(プログレッシブ・ダウンロード)とストリーミングの違いは何かというと、早い話がインターネット回線の利用効率がいいということぐらいで、リスナー側や、番組製作者側にはたいした違いはない。
ストリーミング・サーバを使って違いが出てくるのは、やはりライブや擬似ライブでのリアルタイム配信だろう。
リアルタイム配信については、次に説明する。
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