天皇だとか王だとか
AMRCのカンファレンスに参加するためにバンコクに行った。
タイは初めてだったので、ちょっとうれしい。
辛いタイ料理もうまかった。
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バンコクの街は仏様と王様だらけ。それがバンコクらしいのかもしれないけれど。
日本なんかと違って、みなさんタイの王様を猛烈に尊敬しまくっている。左翼の活動家なんかも結構王様が好きだったりする。
バンコクに住んでいるインド人がさんざん王様の悪口を言っていたのだけど、なかなか面白かった。
王様は伝統の重みが権威なのだけど、彼は「王様なんてイメージでしかないのさ」という。つまり、欧米の列強が縄張り表示のためにアジアに「国境」などという変な線を引いていた頃、自分たちの国を固めるためにいろんな「伝統」だの「権威」だのを作りあげたのだという。
日本も同じだった。徳川さんの時代は冷や飯を食っていたみすぼらしいお公家さんをエンペラーにして、いろんな伝統をでっちあげて人々を戦争に駆り立てた。
王様のイメージ、天皇のイメージ。
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タイの王様は、欧米の帝国主義に対抗して近代国家を確立するために、日本の明治維新をモデルにしたフシがある。このあたりの歴史は全然知らないので偶然の一致かもしれないし、あるいは強力な王様なり指導者の権威で欧米的なシステムを導入するというのは必然的な手法だったのかもしれない。
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ところでそのインド人、「タイが日本の植民地だった頃...」なんてことを平気で言う。日本では、タイは独立を保ったということになっているし、学校でもそう教えられる。
「公式には違うんじゃない?」と聞いたら「うん、公式には植民地じゃなかった。でも、事実上の植民地でしょ」と言う。
そう言われればそんな気がする。第二次大戦ではタイは日本の味方だった(枢軸国側)、ということになっている。事実上の植民地だったから、逆らうわけにはいかなかったとも言える。
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その意味では、タイは今でも日本の植民地なのかもしれない。もちろん、「公式」には立派な独立国。そして日本では「タイは日本にとても友好的な国だ」という表現をするのだけれど。
もちろん伝統的な意味での植民地じゃない。グローバル経済の中での植民地は、宗主国が特定の国だけではなく、複数の国が宗主国「的」地位を狙って常に争っているわけだけど。
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