ウェブサイトの作り方

2月4日2009年

Webサイトを作る、というと、HTMLだのPHPだのという話になりがちなのだけど、本当に大事なことは、「そのWebサイトは何のためのWebサイトなのですか」ということだ。
外国語の勉強に似てるかもしれない。外国語というと、文法や単語や発音や、それも重要なんだけど、本当に大事なことはその言葉を使って何をするのか、どんなコミュニケーションをするのか、何を伝えたいのか、何を受け取りたいのか、そんなことだ。
映画を作る人なら、「その映画で何を伝えたいか」が重要だということは、言われなくてもわかってるはず。

いろんなWebを見ていて思うのは、金をかけた企業のサイトは本当によくできてるということ。
あたりまえかもしれない。企業はビジネスのためにWebサイトを作る。ビジネスの役に立たなければ無用の長物。
たとえば商品を売る、というように目的がはっきりしているからそれにあわせてサイト全体が構成され、客を逃さないようにさまざまな工夫を凝らしてある。

その反対に、個人サイトや非営利団体のサイトなどを見るとがっかりさせられることが多い。
とりあえず見かけは立派だったりもする。しかし、構成がめちゃくちゃ。
たとえば市民運動団体のサイトなら、自分たちの活動の紹介をしたいのか、活動に参加してほしいのか、情報を提供しているのか、社会問題を告発しようとしているのか... さっぱり要領を得ず、内容も面白くない。
外国語の例で言えば、文法や単語に相当するような技術部分もぼろぼろだ。

致命的なのは、そうしたサイトのオーナー、管理者たちが、サイト設計の悲惨さを自覚していないことかもしれない。
自分でそのサイトに満足しているのなら、ここで僕みたいな第三者がとやかく言うことはないのだけれど、少なくとも市民メディア、オルタナティブ・メディアと名乗るグループのサイトなら、最低限、自分たちが「Webというメディア」を使って何を伝えようとしているのかぐらいは考えてほしいと思う。
だから映像の文法にこだわる人なら、HTMLの文法にもこだわってほしい。どんな絵でも、絵が写っていればいいという人は、どんなHTMLでも見えればいいと思うかもしれないけれど、「写っていればいい」では十分に思いを伝えられないことを理解している人なら、自分の思いを伝えるためのさまざまな技術について無関心ではいられないと思うんだが。

もちろん、技術的に完璧ではなくても無視していいこともあるし、どうしてもキッチリ詰めておかなきゃいけないこともある。サイトの設計者にとって、その判断は、単に純粋に技術者的な視点ではなく、「どう伝えるか」を考える表現者としての視点でやるべきことなんだ。

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